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外壁塗装の・・・その下は? part1
経年劣化とは?【時が経つにつれて性能や機能が低下すること】
英語で言うと【エイジング】
よく聞く言葉ですが、では?建物に使う【経年劣化】とは?
建物のどの箇所を言うのでしょうか?
建築業者関係に建物調査を依頼した時に
『あ~経年劣化してますね~』と言われ
それならば!即!外壁改修工事をしないと!という流れになりませんか?
ここで一息付いて下さい
建物は多種類の構造と多数の部材で造られてます。
給排水管は鉄や塩ビですし
内装は木などを使用し
外壁に至ってはコンクリートやモルタル性のサイディング
その外壁の表面を覆う塗装など・・・
多種多様な構造と部材がバランスよく組みあがり
丈夫で長持ちのする建物が出来上がっています。
それらが同時期に【経年劣化】になるはずがありませし
各部による経年劣化年数は違います
例として当社も加盟している【BELCA(ロングライフビル推進協会)】が定める
耐候年数評価マニュアルですと
〇屋上アスファルト防水 20年
〇塗膜防水 15年
〇外壁コンクリート 117年
〇外壁タイル 50年
〇外壁塗装(合成樹脂吹き付け) 25年
〇シーリング 10年
と、位置づけられています。が!この年数はあくまで100%の年数です。
この年数は建物の各部位が衰退していく年数であって、快適な年数ではありません。
完全に機能を失う年数であります。
その為に外壁改修工事を5年~10年に工事するものです。
いわゆる【ライフサイクルマネジメント】です
あっ!本題に貼ります!今回は外壁改修工事の必要性ではなく
【きちんとした外壁調査をせずに外壁改修工事をした結末】を
お話したいと思います。
今年に入り当社のホームページにオーナー様から問い合わせが実際にあった依頼です。
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2年前に外壁改修工事を考えており、せっかくならばと地元塗装業者数社に見積り依頼をしたところ
一番最安値の業者に依頼することになりました。
その業者は塗装業者で『うちはA社の塗料メーカーと密にしている為、安く材料が入る』
『A社の依頼される工事を年に何十件も工事している』と売り込みをしてきたそうです。
オーナー様は建築知識があまりない為、塗料メーカーA社の信頼される工事業者ならばと工事依頼しました。
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ここまでで疑問のある箇所は?
〇まず最安値・・・見積内容や工事内容ではなく金額
〇塗装工事のみの説明
〇塗料メーカーA社・・・建物はひとつのメーカーで成り立っているのではない
最も重要な
〇建物調査を依頼していない
〇最安値であり建築登録もない工事業者の為、保証などなくクレームに取合ってくれない
その為、当社に相談してきた時には、工事完了から2年しか経過していないにも関わらず
外壁塗装部には錆が発生し、外壁コンクリートには鉄筋爆裂も・・・
さらには漏水も発生していました。工事から・・・2年で・・・
当社が訪問し外壁調査を開始したところ・・・
もう一度言います、新規に外壁改修工事して2年経過した現状です。
ほんの一部の写真ですが、お分かりいただけるように
外壁塗装の表面に凹凸がハッキリと分かり
鋼製金物である手摺りなどは朽ちたままの状態です。
この状態は【外壁改修工事】ではなく【塗装工事】ですね
外壁改修工事とは建物全体の【安全性】【快適性】【資産価値】などを考慮したことを言います。
次回は、実際に【建物調査】【施工】について記載いたします。
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2020.5月より新事務所移転致しました
藤沢市石川6-10-10