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嶺岡モノつくり【寺山修司×森山大道 あゝ荒野】
ここで株式会社嶺岡の本業とは少し離れた話ですが
当社は建設業の仲間も多くいますが、本当の強みは
異種業の多くの仲間に支えられている為、色々な発想が浮かぶのです。
今回は出版業界の仲間とのコラボです
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2005年の作品【寺山修司生誕70周年】を記念し
寺山修司×森山大道作品【あゝ荒野】特装版の制作に参加させて頂きました。
特装版のテーマは作品内容であるボクシングをイメージした容姿に仕上げることに。
ブックカバーは本物の革製ボクシンググローブ赤×青。側にはバンテージを巻き。
60冊限定の作品に
そして嶺岡で担当したのは墓標とも想像できる、二つのリングサイドといえる
二つのグローブ、赤×青の本を収める【函】を制作することに。
墓標は寺山修司×森山大道、二人の巨匠を揺るがなくするステンレス製で。
デザインを受け取り、設計と工程打ち合わせに。
これは建築と変わらず【素材】と【作業】を模索するこから始めます。
まずは表紙の文字。ステンレス表面に刻印の様な文字デザインな為
【放電加工】を採用することに。
【放電加工】とは、文字を凸上に模った銅板とステンレス材の隙間に
小さな雷(放電)を人工的に発生させステンレスに傷をつけていきます。
この時二つの版を大量の油に沈ませて約1時間かけて傷をつけます。
その後出来上がったステンレス版の曲げ加工し上下のステンレス蓋を
アルゴン溶接して完成になります。
・・・いや最後の仕上げがあります
最後の仕上げとは、溶接個所を研磨し溶接個所を隠すこと。これがまた大変で
あまり削りすぎると厚みがなくなり、強く削りすぎると熱焼けすという
ステンレスはそう単純な金属ではないのです(-_-;)
そして完成し、いよいよ遠く離れた場所で自分らと同じように
四苦八苦しながら作られた【製本】との合体となります。
ピタッと製本が入った時の嬉しさは何とも言えませんでした。
一人一人の職人が前工程の職人の気持ちを汲み取り、次の工程の職人に
施工しやすいように受け渡す。
【モノづくり大国日本】と簡単な言葉では言い表せない
【づくり】→【創り】であると勉強になりました。
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その後・・・5年が経ち、その作品は遠く離れたフランスはパリまで渡り
年に1度開催される【ParisPhoto】に展示され世界中の人達の度肝を抜きました!
そしてその年の【世界を代表する10の作品】に
ピカソ・草間彌生・アンディーウォーホルと共に選ばれました。
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2020.5月より新事務所移転致しました
藤沢市石川6-10-10
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