- Service
- タイル剥落防止工法
外壁タイルは高級感・デザイン性などを大きく左右する外壁材です。また耐候性・耐火性・耐水性などにも優れた材料もあります。 外壁塗装材などに比べ各段に長持ちします。が!それはタイル材のみの事であり、タイル材を接着させる機能や建物の動きによる追従などは別の問題です。 高級感のある外壁タイルを長持ちさせるには、どの様なメンテナンスがあるかご紹介します。
外壁タイルに発生した不具合事例
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- コンクリート亀裂からの漏水
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- 接着剤の劣化によりタイル落下
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- 開口箇所の挙動でひび割れ
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- 地震による破壊
剥落工事の重要性
いざ剥落工事が起き、第三者災害が発生した場合、タイル剥落工事を行った場合より、遥かに多くの賠償責任、社会責任が生じます。また自己の後遺症により財産価値も低下します。
診断・調査について
外壁タイルの不具合原因には様々な要因があります。タイル自体の接着不良や躯体からの挙動、外的要因など様々です。まずはそれらの原因を把握し適切な補修を行わない限り、外壁タイルの不具合は防げません。
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- 目視調査
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- 打診調査
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- 機械的に引張調査
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- 赤外線調査
- タイルの補修方法にはいくつかの種類があります。
- それぞれの長所と短所とは?
その① 新規タイル張替え工法
剥離やクラックを起こしたタイルをサンダーやハツリ機で撤去し、新規にタイルモルタルにてタイルを貼り付けます。
作業工程
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- 工程1
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- 工程2
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- 工程3
長所は?
新規にタイルを張り付けるため、新築同様の接着力が保てます。ただし躯体内部にクラックが発生していた場合は接着力は低下します。
短所は?
施工されているタイルは数年すると廃盤になり、同色の物はほとんど残っていません。施工完了後は古いタイルと新しいタイルがはっきりわかるほど美観が損なわれます。
また同色のタイルを新規で特別に焼くこともできますが、焼き上がりまでに3か月以上かかり、金額も何十万もします。また、施工時には騒音被害が出ます。
その② エポキシ樹脂注入全ネジピン併用工法
タイル浮き部の目地にドリルにて注入孔を空けます。その後エポキシ樹脂にて浮き部に直接注入します。注入した箇所に全ネジピンを差し込み、エポキシ樹脂と絡めることにより、樹脂に対する強度を強める工法です。
作業工程
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- 注入孔を空けます
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- エポキシ樹脂の注入
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- 全ネジピン差し込み
長所は?
施工単価がリーズナブルであり、施工時にタイルそのものに傷をつけず、美観を保つことができます。
短所は?
ドリルにて注入孔を空ける際、大きな音や振動が出て住民や近隣に騒音被害が出ます。実際にエポキシ樹脂が注入されたかは、施工後の打診調査でしか確認できません。また施工に対しての剥落保証は出ません。
その④ カーボンピンネット工法
タイルの浮き部をサンダー・ハツリ機にて撤去しモルタル等で埋め戻します。その後、カーボン製の補強布を専用アンカーで張り付け、カーボニックモルタルにて埋め戻します。施工部が平滑に仕上がった箇所を新規にお好みの塗装で仕上げます。
作業工程
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- 下地処理・ピンネット貼り
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- アンカー打ち込み
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- 仕上げ工事
長所は?
タイル剥落防止はタイル浮き部のみではなく、施工部全面で剥落を防止するため施工後の経年劣化により剥離しても箇所ではなく面で補強しているので安心です。全体的な補修になり、外観は大きく変わりますが美観的には良くなります。
次回の回収時は塗装工事のみの施工になります。
短所は?
施工までの工程が多く、工期も長期的になります。新築時に設計した外観と大幅に変わり施工単価が高価です。
その③ JKテラピン工法
タイル浮き部に水を使った専用ドリルで直接注入孔を空けます。その箇所に専用のアンカーピンを家エポキシ樹脂を注入します。注入孔の箇所には既存のタイルと同色に調色した化粧キャップを挿入して完了になります。
作業工程
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- 水澄ましドリルにて
直接タイルに削孔
- 水澄ましドリルにて
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- アンカーピン
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- 化粧キャップ(タイル同色)
長所は?
経年劣化が進行しエポキシ樹脂が剥落を起こしても、専用アンカーが打ち込まれているため、タイル全体が剥落することはありません。
また化粧キャップが同色のため、施工箇所がほとんどわかりません。また水澄ましドリルは騒音が出ません。
協会と施工業者による責任施工により10年保証になります。
短所は?
JKテラピンを施工した箇所のみの保証となり、調査した箇所以外は保証対象外となります。
機械的に補強するため、一箇所あたりの施工単価が高価です。
その⑤ JKセライダー工法
1平方メートルにつき4穴のJKテラピンを施工し、タイル表面にガラス繊維を混入した特殊アクリル樹脂を何層にも塗布する施工方法です。タイル張り外壁を面で補強する、タイル落下防止工法です。
作業工程
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- 穿孔
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- アンカーピンセット
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- エポキシ樹脂注入
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- 化粧キャップセット
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- 下塗り・中塗り・上塗り
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- 完成
長所は?
皮膜は無色透明でタイル仕上の高級な風合いをそのまま活かし、いつまでも美しく維持することができます。
また地震時においては外壁仕上材の剥落を防止するとともに、ひび割れの発生を抑制します。協会と施工業者による責任施工により10年保証になります。
次回工事にはセライダー部のトップを塗り替えるのみの施工になります。
短所は?
施工時間が他の工法に比べ多少かかります。施工単価が高価になります。
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様々な工法があるなか、当社が自身をもっておすすめする工法は
⑤ JKセライダー工法 です。
- Service
- JKセライダー工法
- 剥がれない・落ちない・変わらない美観を保ち、タイル落下を防止します。
- JKセライダー工法は、短繊維を混入した特殊アクリル樹脂【JKセライダー】と特殊アンカーピン【JKテラピン】で、タイル張り外壁を面で補強するタイル落下防止工法です。アクリル樹脂だからこその高い防水性と遮断性で外壁劣化を防止し、建物の長寿命化に貢献します。皮膜は無色透明で、タイル仕上げの高級な風合いをそのまま活かし、いつまでも美しく維持することができます。また地震時においては外壁仕上材の剥落を防止するとともに、ひび割れの発生を抑制します。
「JKセライダー工法」は、1㎡につき4つの穴にJKテラピン工法を施し、
タイルの表面に特殊アクリル樹脂を何層も塗り重ねて仕上げます。
アクリル樹脂だからこそ高い防水性と遮断性で外壁劣化を防止し、建物の長寿命化に貢献します。皮膜は無色透明で、タイル仕上げの高級な風合いをそのまま生かし、いつまでも美しく維持することができます。また、地震時においては外壁仕上げ材の剥落を防止するとともに、ひび割れの発生を抑制します。
優れたタイル落下防止機能
- 水平加力試験<タイル張り外壁の比較>
- 外壁1平方メートルあたり、タイル200枚張り付け
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一般的なタイル張り外壁のタイル状態
タイル正常枚数: 22枚/200枚
タイル剥落枚数:124枚/200枚
タイル正常枚数: 54枚/200枚(含亀裂4,欠け6)ばらばらに崩れ落ち
下地にも亀裂が! -
JKセライダー工法施工のタイル状態
タイル正常枚数: 34枚/200枚
タイル剥落枚数: 0枚/200枚
タイル正常枚数:166枚/200枚(含亀裂27)タイルの落下は
全くなく安全!
JKセライダー保証制度
安心最長10年保証制度
外壁の剥落・落下および、これに起因して第三者が損害を受けた時など、日本樹脂施工協同組合と組合員による責任施工で、最長10年の保証(タイル剥落防止保証)をいたします。
高い技術力を持つ組合ならではの制度です。工事にあたっては研修を修了したライセンス取得者による責任施工体制ですので、安心してお任せ下さい。
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保証内容
JKセライダー工法(標準仕様):外壁タイルの剥落事故
JKセライダー工法(防水仕様):外壁タイルの剥落事故+漏水
・当該箇所の無償補修
・第三者への損害賠償(最大3億円)
※事故の原因が天災及び地盤沈下、その他不可抗力による場合は対象外です。 -
保証期間
3〜10年
お申込み:施工した組合員にお申し付け下さい。
JKセライダー特許・評定
特許、(財)ベターリビングの評定取得
- JKセライダー工法は、施工業者の視点で開発した当組合のオリジナル工法であり、学識経験者の指導を仰ぎ、厳しい試験を重ね特許を取得しています(発明の名称:既存仕上げ壁の落下防止構造及び落下防止工法・特許第4289627号)。また、財団法人ベターリビングの評定も取得し(複合補修層の補強効果確認試験「面外曲げ」含む5項目・平成21年3月)、外壁タイルの補修技術として、UR都市機構が定める品質基準に適合しています。